いよいよ☆彡フリ-スク-ル体験会

開校へ月1回開催 不登校の子に学びの場

 学校に行けない子どもに学びの機会を与えたい-。不登校の子を持つ能登の親の交流会「Fleurir(フルリール)」は七月末から、活動場所の七尾市高階地区コミュニティセンターでフリースクールの体験入学会を定期的に開く。能登では珍しいフリースクール開校を目指しており、前段階として体験会で住民に活動を理解してもらう狙い。(中川紘希)

 会の代表を務める同市の会社員山本秀美さん(48)が、金沢市でフリースクールを運営する一般社団法人「LYHTY(リュフト)」の佐々木健治代表理事(28)と連携する。

 同法人が企画する体験会では、不登校の子どもにボードゲームや料理、自然探索などへの参加を促し、人との触れ合いや物事に取り組む楽しさを感じてもらう。初回は二十七日で無料。以降も月一回ほど開催する予定。

 山本さんの小学生の次女も不登校の状態だが、昨年十二月から同法人のスクールに入り、変化が見られるという。「毎日行きたがっていてびっくり。年上の友達ができて次は同級生の仲間が欲しくなったらしく、元の小学校にもたまに行くようになった」と話す。

 同会は昨年夏から開校を目指していたものの、地元で「学校に子どもが通わなくなる」などの懸念を聞き、まずは必要性を理解してもらおうと、体験会開催を決めた。

 山本さんは「学校にどうしても行けない子が現実にいる。どこで学ぶかより何を学ぶかが大事。学びの場として認めてほしい」と話している。

 コミュニティセンターの坂口初男センター長は「昨年から努力されているのを知っている。活動に協力できれば」と話した。(問)リュフト076(254)5032