不登校の人数、全国で16万人 過去最大

不登校児童らが多様な学び方を選択できる社会作りを目指して活動する「東京都フリースクール等ネットワーク(TFN)」が11日、東京・新宿区の東京都庁で会見し、設立の理由や今後の活動方針を明かした。

 

「NPO法人東京シューレ」の奥地圭子理事長、「NPO法人東京コミュニティスクール」の久保一之理事長が代表発起人で、現在、都内のフリースクールなど11団体が発起人として参画を表明している。多様な学び方を推進する各団体と、趣旨に賛同する保護者がネットワークを通じて協働することを目的にしているという。

 

奥地理事長は、文部科学省による調査結果をもとに「全国で小中学生の不登校児童、生徒数は16万人を超えて過去最大です。学校に合わない子どもが、多様な学び方を選べるようになってほしい」と語った。また、久保理事長は「不登校が増えているのは選択肢の少なさに原因があると思う。公教育を否定するのではなく、フリースクールと公教育の壁をなくし、学びの機会を増やしていきたい」と話していた。

 

活動の第1段階として活動趣旨や意義などを書籍や冊子にまとめ、認知促進のためのシンポジウムを開催する。また、活動に向けた資金獲得のためにクラウドファンディングを実施する。